梅雨の時期の集中豪雨は近年、増える傾向だとされていますが、原因は九州地方で梅雨の時期に朝方に降る大雨が増えたためだとする研究結果が示されました。

 気象庁の気象研究所は、観測システム「アメダス」のデータから3時間の降水量が130ミリ以上の「集中豪雨」について、1976年から2022年までの全国の事例を調べました。

 分析の結果、梅雨の時期に集中豪雨となる傾向は47年間で3.4倍に高まっていました。

 さらに、梅雨の時期の九州本土と奄美諸島では、3時間の降水量が150ミリを超える線状降水帯クラスの激しい雨だと半分近くが午前4時から9時にかけての朝方に起こっていたことも分かりました。

 九州は全国と比べて「梅雨の朝方の集中豪雨」が起こりやすく、47年間で7.47倍にも増えていたということです。

 この結果から、気象庁は梅雨の時期に大雨が増えた大部分が「九州地方で朝方に降る大雨が増えたこと」だと結論付けました。

 九州で極端に増えた原因については、今後さらに分析をするということです。

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