本人の意思が不明でも、家族の同意があれば脳死での臓器提供が可能となった2010年7月の改正臓器移植法施行以降、18歳未満からの提供が100例を超えたことが11日、厚生労働省への取材で分かった。厚労省が同日、10年7月~今年3月末の提供数を国会に報告した。

 報告によると、脳死した人からの提供は956例あり、そのうち本人の意思が不明だったのは755例。18歳未満は99例で、そのうち法改正で可能となった15歳未満からの提供は79例だった。日本臓器移植ネットワークは今年4月以降、18歳未満からの提供が少なくとも4例あったと公表している。

 改正法施行から間もなく14年となる。

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