京都市バスの回送バスが、誤って乗車した外国人客2人を乗せたまま約20分間4キロほど走行し、外国人客が110番通報して途中で降車したことがわかった。市から運行委託を受けた西日本ジェイアールバス(大阪市)の運転手は「外国人にどう対応すれば良いかわからず、営業所で対応するのが良いと思った」と話しているという。
市交通局などによると、7日午後5時10分ごろ、市バスが終点の京都駅(京都市下京区)で降車対応をしている際、外国人の男女2人が後部ドアから誤って乗車した。運転手は車内の見回りをして2人に気づいたが、そのまま回送として発車して営業所へ向かった。途中で乗客が運転手に外国語で降車を申し出たが走り続けたため、乗客が110番した。警察と運転手がやりとりし、発車から約20分後に約4キロ離れた右京区のバス停付近で停車し、2人は降車した。
西日本ジェイアールバスは「お客様にご迷惑をおかけして大変申し訳ない。事実関係を確認し、社内教育を徹底していく」とした。市交通局は「お客様に不安を与えて申し訳ない。事態を重く受け止め、再発防止に努める」としている。(武井風花)
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