大阪地検特捜部に逮捕され、無罪が確定した不動産会社の元社長が国に損害賠償を求めた裁判で、取り調べを担当した検事の証人尋問が大阪地裁で始まりました。
「プレサンスコーポレーション」の元社長・山岸忍さん(61)は「検察の違法な取り調べで精神的苦痛を受けた」などとして、国に賠償を求めています。
山岸さんは学校法人の土地取引を巡り、資金21億円を横領したとして逮捕・起訴されましたが大阪地裁が無罪判決を言い渡し、その後、確定しました。
国側は先月、検事4人の陳述書を大阪地裁に提出していて、11日、検事の証人尋問が始まりました。
検察は山岸さんの元部下の証言を有罪立証の根拠としましたが、取り調べで「検察なめんなよ」と元部下に迫った検事は、国側の尋問に対し「とにかく真摯に、取り調べに向き合ってほしいと思った」と証言しました。
法廷では冒頭、取り調べを録画・録音した映像の一部が再生されました。
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