国土交通省によりますと、10日、名古屋空港から岡山市の岡南飛行場に向かっていた小型のヘリコプターが、兵庫県の上空1400メートル付近を飛行中、エンジンの出力が低下して、午後4時前に相生市の「相生学院高校」のグラウンドに緊急着陸しました。
着陸したのは、岡山市に本社がある「匠航空」の4人乗りの小型ヘリコプターで、11日も操縦席などがシートで覆われた状態でグラウンドにとどまっていました。
乗っていたパイロットなどの社員2人にけがはなく、また、高校は通信制で、当時、グラウンドに人はいなかったということです。
国の運輸安全委員会は事故につながりかねない重大なトラブルだとして、調査官2人を派遣し、詳しい原因を調べることにしています。
匠航空が運航するヘリコプターは先月、熊本県阿蘇市で遊覧飛行をしていた際、空き地に不時着し、乗っていた3人が大けがをする事故が起きています。
匠航空は今回の着陸について、「手順どおり、法律にのっとって運航したという認識で、現時点で原因が分かりません。調査に適切に協力していきます」と話しています。
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