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 人手不足が深刻な成田空港で、若手従業員をつなぎとめるためのeスポーツ大会が開かれました。

■「eスポーツ大会」大物ゲストが解説!

 飛行機を臨む成田空港の一室で、多くの従業員がサッカーゲームに興じています。

 集まったのは、普段、搭乗手続きや荷物の積み込み、航空機の誘導などを行っている「グランドハンドリング」と呼ばれる部門の人たちです。

 「深刻な人手不足」が叫ばれる職種で、このままでは空港の運営が機能不全に陥りかねません。  そこで開かれたのが、このeスポーツ大会。空港会社の役員自ら、音頭を取りました。 成田空港会社 戦略企画室
片山敏宏室長
「空港にインバウンドのお客さんも大変あふれていて、日ごろ本当に仕事が皆さん大変になっていて、必死でなんとか回していただいていますが。すべて忘れて、交流を深めて、成田空港で働いて良かったなと。そういう大会にできればと思う。勝負だけじゃなく、交流もよろしくお願いします」  あくまで身内の大会ですが、解説にはサッカー元日本代表の松木安太郎さん、武田修宏さんを呼ぶ力の入れようです。

 大会は、成田空港に4つあるターミナルごとにチームを組むトーナメント戦。普段はライバル関係にある会社も、この日ばかりはタッグを組んで、勝負に挑みます。

 結果は貨物ターミナルのチームが優勝・準優勝を独占。華やかな旅客部門になんとなく抱いていた「見返してやりたい」という思いが原動力になったようです。

準優勝チーム
「航空業界にも貨物がある、物流があるというのは示せたので良かったです。練習時間も勤務に入れていただいて、その成果が出せたと思います」 優勝チーム
「『成田は貨物もすごく頑張ってるぞ』というのを示せたと思いますし、これだけ成田にも関わっている人がいるというのを再認識したので、また頑張れると思います」

 大いに盛り上がったeスポーツ大会。しかし、本当の狙いはその先にあります。

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■過去のイメージ払拭へ…未来担う三里塚

■過去のイメージ払拭へ…未来担う三里塚

 2029年に3本目の滑走路が稼働する成田空港では、「従業員は今の2倍の数が必要になる」と見込まれています。

 そこで重要になってくるのが、かつて建設反対運動の中心地だった三里塚地区。過去のイメージを払拭し、2倍に増える従業員の新しい居住エリアとして期待されています。

 これまでに三里塚地区から空港内の道路に直接バスで乗り入れて通勤時間を短縮する実証実験や、地区に親しみを持ってもらうための遊覧飛行が行われています。今後も様々な取り組みが計画されています。 片山室長
「eスポーツはチームワークを作っていくことが目的ですが、地域の住環境や空港への通勤とかを総合的にやっていかないといけない。新しい空港がもう1個できるというような発想で取り組んでいかないといけない」

(「グッド!モーニング」2024年6月11日放送分より)

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