銀座の街を練り歩く神幸祭の行列。初お目見えした「象の山車」が沿道の人たちを楽しませた=7日、東京都中央区で

 日本三大祭りの一つとされる日枝神社(東京都千代田区永田町)の山王祭で、祭礼行列が練り歩く「神幸祭(じんこうさい)」が7日、6年ぶりに催された。神幸祭は2年に1度で、コロナ禍の2020年と22年は中止された。王朝装束姿の氏子らやみこし、山車の行列が、皇居周辺や銀座など都心の街を歩き、沿道の人々を楽しませた。  約500人の氏子らと「鳳輦(ほうれん)」と呼ばれるみこしや宮みこし、今回初めて登場した象の山車などが約300メートルの行列をなした。午前8時前に神社を出発し、日本橋などを回って神社に戻った。

銀座の街を練り歩く神幸祭の行列=7日、東京都中央区で

 沿道では、王朝絵巻のような行列を見ようと、地元住民や観光客が集まり、スマートフォンで撮影したり、手を振ったりした。前回18年の行列も見物したという新宿区の水谷香織さん(92)は「久しぶりで楽しみにしていた。昔の装束がすてきで、馬も迫力があって、やっぱりいいわね」と笑顔を見せた。山王祭は17日まで。稚児行列(9日)などの行事もある。(奥野斐)


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