群馬県桐生市の特別養護老人ホーム「シルクの里」で、医師や薬剤師の資格がない施設長が処方箋のないまま職員に医薬品を配り、自身もインスリンを入手して使用していたことが7日、施設への取材で分かった。医薬品医療機器法(旧薬事法)に抵触する恐れがあり、県警が調べている。

 大谷昌男施設長は取材に「実質的経営者からのパワハラや時間外労働で、糖尿病を治療するために病院に行く時間がなかった」とインスリン使用を認めた。職員への薬配布は「慢性的に人手不足で、職員がワクチン(新型コロナウイルス)の副作用から仕事に早く復帰してもらうために、やむを得なかった」と説明した。

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