警察の内部資料を漏らしたとして鹿児島県警の元幹部が逮捕された事件で元幹部の男は、情報を流出させた際、元同僚で退職した元刑事部長の名前や住所を使っていたことが分かりました。

　鹿児島県警の前生活安全部長・本田尚志容疑者（60）は、県警が捜査したストーカー事件の被害女性の名前や住所などの内部文書を北海道に住む人物に漏らしたとして、逮捕されました。

　その後の捜査関係者への取材で、本田容疑者はストーカー事件などの情報を封筒で送る際、同僚だった元刑事部長の名前や住所、電話番号を記載していたことが新たに分かりました。

　封筒には本田容疑者の名前などは書かれていなかったということです。

　また本田容疑者が「県警本部長が隠蔽しようとした」と訴えたこのストーカー事件は、被害女性が事件化を求めなかったことから、捜査の対象となった巡査部長（50代）は本部長訓戒の処分となり、女性の意向で事件は公表されませんでした。

　鹿児島県警は、本田容疑者がこうした事情を把握したうえで情報漏洩（ろうえい）したかどうかについても調べていく方針です。

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