神奈川県警で5日、警察官の逮捕が相次いだ。県警は、交通事故の保険金をだまし取ろうとしたとして、平塚署交通2課の巡査長、秦泉寺(じんぜんじ)静樹容疑者(35)を詐欺未遂の疑いで逮捕し、県警の独身男性寮で他人の居室に侵入したとして、組織犯罪分析課の巡査部長、南舘正太郎容疑者(38)を住居侵入の疑いで現行犯逮捕。それぞれ6日までに発表した。

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 監察官室によると、秦泉寺容疑者のバイクと乗用車がぶつかる事故が同県寒川町で2021年5月下旬ごろにあり、秦泉寺容疑者は同年6月上旬ごろ、時計やヘルメットが壊れたなどとして保険金137万円を保険会社に請求。その際、購入日時や購入場所などを偽って申請し、保険金をだまし取ろうとした疑いがあるという。認否は明らかにしていない。

 昨年7月にも神奈川県平塚市で、秦泉寺容疑者のバイクと車がぶつかる事故があり、県警が捜査するなかで今回の事件が発覚したという。申請した時計やヘルメットが実際に事故時に壊れたものかどうかなどは今後捜査するという。

 また、監察官室によると、南舘容疑者の逮捕容疑は5日午後7時25分ごろ、横浜市旭区白根8丁目の寮で、別の棟の男性(24)の居室に侵入したというもの。「他人の住居に無断で入ったことは間違いない」と容疑を認めているという。

 2人は知り合いではなく、顔を見たことがある程度の関係だったという。仕事を終えて帰宅した男性が、居室から出てきた南舘容疑者の身柄を確保し、通報した。盗まれたものは確認されておらず、目的はわかっていないという。

 それぞれについて、加藤秋人監察官室長は「今後の捜査・調査を踏まえ、厳正に対処してまいります」とコメントした。(中嶋周平、加藤美帆)

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