広島市中区の高層マンションで3歳の女の子が転落し死亡した事故。女の子は家族が目を離したすきに踏み台のようなものを部屋から持ち出し、ベランダの手すりを乗り越えたとみられることが分かりました。
再発防止の観点からまずは、育児の専門家に聞きました。
【比治山短期大学・七木田方美教授】
「この年代の子どもは、体の動きが巧みになって目的を持って自分から積極的に行動して試してみる。チャレンジしている時は本当に夢中になって、おとなしくしている。大人が気づきにくい状態にある」
また、幼少期から高い場所で生活をしている子どもは高所に恐怖心を抱かない傾向にあると指摘しています。
【比治山短期大学・七木田方美教授】
「ベランダに出たとしてもそこから見える光景は怖くない。子どもがいつも見て馴染んでいるものは、それが普通で恐怖心は慣れてきて分からなくなっているところはある」
3歳児という年齢へのケアという視点でお話しを伺いましたが、改めて事故の状況を振り返ります。
ベランダの高さは135せンチでした。
私の身長が173センチですので比較してもある程度の高さがあることが分かります。
一方で、下部分がコンクリート製上がアクリル製になっていてこの間に、足場にできる部分がありました。
今回事故にあったのは、3歳の女の子です。
厚生労働省によると平均身長はおよそ95センチ、亡くなった女の子は100センチを超えていたということです。
ここに踏み台などの高さが加わり、足場も加わると乗り越えることも可能だったと想像できます。
減らない、マンションからの子どもの転落事故を防ぐにはどうしたらいいか専門家に聞きました。
【セーフキッズジャパン・北村光司理事】
「ベランダに簡単に出られてしまうというのがひとつ課題なので、できないように、窓を容易にお子さんがあけられないようにする。お子さんの手が届かないところに補助的なロックだったりとか補助錠というものを取り付けるのが一つめの対策かなと思っています。
現時点では、ベランダの柵の高さが110センチ以上という建築基準法しかない状態なので、なかなか保護者だけに任せるという対策は相当難しい部分もあるので、国としては法制備や規制の面で、対策をしていく。その費用を補助していく。根本的に解決するような対策が必要だなと思います」
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