「起訴された内容は分かりますか」(裁判長)
「はい」(浩子被告)
「違う点や言い分はありますか」(裁判長)
「違うと思うことがいくつかあります」(浩子被告)
6月4日午後3時から始まった母親の田村浩子被告の初公判。
茶色のカーディガンをはおり、眼鏡をかけた姿で出廷しました。そして真っすぐ前を見つめて無罪を主張しました。
起訴状で娘の瑠奈被告が、切断した男性の頭部を自宅に持ち帰ってきて隠すのを容認したとしたことについては…
「頭部の存在を気付いたのは家に持ち込まれたあと、遺体を遺棄することを容認したのは違います。すでに浴室に置かれていました。とがめることができませんでした。娘に隠したいと言われていません。私も隠そうと思ったことはないです」(浩子被告)
一方、瑠奈被告から頭部を損壊する様子を撮影したいと求められ、修被告に撮影を依頼したことについては…
「娘から撮影を求められましたが、具体的な内容を言われていないので何を撮影するのか、わかりませんでした。助けを求める気持ちで夫に依頼しましたが、犯罪を助ける気持ちは一切なかった。何を撮影したのか、わからなかった」(浩子被告)
時折、涙を流しながら語った浩子被告。
一方、検察官側は…
「ススキノの閉店イベントで被害男性と会い、その後ホテルに。瑠奈被告が死体損壊の後、浩子被告は修被告によろしかったら作品をご覧くださいと連絡した」(検察側)
これに対し、弁護側は犯行への関与を全面的に否定しました。
「通報しなかったり、とがめないことでほう助になるとの文言はない。ビデオ撮影や頭部損壊は聞いていない。抽象的に修被告に撮影を依頼した」(弁護側)
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