利用できなくなっているのは、重症心身障害児が放課後に通う、練馬区内のデイサービスの施設です。
練馬区によりますと、この施設には合わせて14人の子どもが平日の午後に通い、機能訓練やレクリエーションを行っていますが、3日、利用する一部の保護者からの連絡を受けて確認したところ、利用できない状況になっていることが分かったということです。
区と事業所として指定した東京都が、施設の運営会社の代表から詳しい経緯などを聴いているということです。
また、練馬区は利用する14人の子どもの今後の受け入れ先などを調整しているということです。
区の担当者は「突然のことで大変驚いている。保護者がいちばん不安だと思うので、ほかの事業所とも相談して早急に対応したい」と話していました。
運営会社と施設では
練馬区と東京都によりますと、施設を運営する北区にある会社の代表には3日から話を聴き、詳しい経緯などを確認しているということです。
運営会社の代表に4日、取材を試みましたが、つながりませんでした。
一方、練馬区内の施設は4日午後、カーテンが閉められ、従業員の姿も見えませんでした。
次男を預ける女性「ショックが大きい」
練馬区で4人の子どもと暮らす女性(40)は、末っ子で小学1年生の次男(6)を区内にあるこの施設に預けてきました。
次男は人工呼吸器をつけていて、たんの吸引などの医療的なケアが欠かせませんが、施設には看護師が常駐しこれに対応してもらえたことからこの春から週に2回、一日4時間程度利用してきました。
ところが先月末、施設で働くスタッフなどからの文書が自宅に届いたということです。
文書には「6月3日から開けることはできません」などとして、謝罪のことばが記されていました。
女性は施設に預けられることが精神的な支えにもなっていたとして、医療的ケアに対応できる別の施設に一日も早く受け入れてもらうことを望んでいます。
女性は取材に対し、「施設のスタッフの皆さんは子どもたちをかわいがってくれていたのでショックが大きいです。なぜこのような事態になったのか、しっかり説明してほしい」と話していました。
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