千葉県南房総市やその周辺では、温暖な気候を生かしたびわの生産が盛んで、生産者で作る「房州枇杷組合連合会」では毎年、特にできのよいものを選んで皇室に献上しています。

4日は、南房総市で献上するびわを選ぶ選果式が開かれ、加盟する8つの生産組合が、よりすぐりの実を出品しました。

選果式では8人の審査員が一つ一つ色や形などを確かめ、審査の結果、「岩井枇杷組合」が出品した「田中」という品種のびわが天皇陛下に献上されることになりました。

ことしは、各地で多くの発生が見られるカメムシの被害が一部でみられ、収穫量の2割から3割ほどが出荷できなくなりそうだということですが、生育状況はよく、例年よりも大玉のびわが多いということです。

近藤進一組合長(67)は、「カメムシなどの被害を乗り越えて選んだものが天皇陛下献上のびわとなり、感無量です」と話していました。

びわは5日、宮内庁に届けられるということです。

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