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 ギリシャを公式訪問していた秋篠宮家の次女・佳子さまが8日間の日程を終え、帰国されました。現地メディアも連日大きく報道するほどのフィーバーぶり、その理由とは。

■3度目の海外公式訪問 “これまでとの違い”は?

 1日、ギリシャから帰国された佳子さま。長旅の疲れも見せず、出迎えた関係者に笑顔を見せました。

 佳子さまが海外を公式に訪問されたのは、今回で3度目です。元宮内庁職員の山下晋司氏は、これまでとの違いを感じたといいます。

山下氏
「今回で3回目ですから、だんだんと慣れてきている。動きだとか、お話しぶりだとかが。そういうところが、非常に落ち着いておられるという印象は受けました」  初めて海外を訪問されたのは、2019年のオーストリアとハンガリーでした。 佳子さま(2019年9月)
「両国の友好関係がこれからも大切に末永く引き継がれていきますことを心より願っております」

 当時は少し表情がかたいようにも見えます。

山下氏
「やはり、その公式の外国訪問で、日本代表して行かれるわけですから、ご本人も相当緊張しておられたでしょうし。そういう点で、日程だとかその中身ですよね。どういう所にどのくらいの数を行っていただくかとかは、日本側も先方国側も非常にご慎重に検討したと思います」  2回目の海外訪問となったペルーでは、特別支援学校を訪れた際、ペルーの手話で子どもたちとコミュニケーションを取り、話題になりました。  現地メディアからは、「ほほ笑みのプリンセス」と報道されました。

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■なぜ人気が過熱?「日本の皇室は希少性がある」

■なぜ人気が過熱?「日本の皇室は希少性がある」

 そして、今回のギリシャご訪問。近くでハトが羽ばたくハプニングがありましたが、動じることなく会話を続けられます。

 現地の人と積極的にコミュニケーションを取り、ギリシャ語で話す場面も見られました。

佳子さま
「エフカリスト パラパラパラ ポリ(本当にありがとうございました)」 山下氏
「今回は式典やご視察先の日程が詰まっていたという印象はあります。ご視察先が多いとその分、事前に頭に入れておかなければいけないことは当然増えますよね。会う方も多くなれば多くなるほど、資料の量も当然増えるわけですから。相当なボリュームのものを事前に頭に入れておかなければいけなかっただろうと思っています」  ギリシャメディアも佳子さまを「東洋のダイアナ」と称し、連日報道しました。 現地メディア
「穏やかなお人柄、天性の気品と美貌」
「プリンセスがギリシャと日本をより近づけた」

 なぜ、これほどまでに佳子さまは人気が過熱したのでしょうか。皇室に詳しい、名古屋大学の河西秀哉准教授はこう話します。

河西准教授
「日本の皇室は非常に珍しいということもあって、向こう(訪問国)に歓迎される。王族がある国ばかりではないので、すごく希少性がある」

 今回、訪問されたギリシャもかつては王室がありましたが、1974年に君主制が廃止され、現在ギリシャ国内に王室はありません。

 世界的に見ても王室がある国は少ないため、その希少性も相まって、皇室メンバーが海外を訪問される際は、熱烈な歓迎を受けることが多いというのです。

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■皇族減少に懸念…2案を国会で議論

■皇族減少に懸念…2案を国会で議論

 しかしながら、今、懸念されているのが皇族の減少です。

 3年前に佳子さまの姉・小室眞子さんが抜けたことによって現在、皇族は17人になりました。

 現行の制度では、海外訪問の数を増やすのは難しいといいます。

河西准教授
「皇族数が減少していて、それから皇族全体が高齢化しているので、なかなか海外に行けないということもある」

 先月から、国会では皇族の減少や安定的な皇位継承の在り方について与野党で協議が始まっています。

河西准教授
「今は女性皇族が結婚すると、皇室から離れるわけですけど、一つは女性皇族と結婚してもそのまま皇族として残ってもらって公務を担ってもらう案です。それから戦後、皇族から離れた旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えて、公務を担ってもらうという2案が国会では議論されている。それによって公務を担ってもらう人を増やすという方向を狙っている」

(「グッド!モーニング」2024年6月3日放送分より)

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