横浜市で歩道橋にひびが入っているのが見つかり、開通前日に異例の延期が発表されました。週末は大きな音楽イベントが開催され、影響が出ました。
■なぜ橋にひび? まさかの「設計ミス」
多くの人が傘を差しながら出てきたのは、横浜駅近くの「Kアリーナ横浜」です。横浜の夜景を前に無数の傘の花が開きました。 Kアリーナといえば、2万人を収容するコンサートホールとして、去年9月にオープンしました。 横浜駅まで徒歩10分というアクセスの良さがウリですが、当初はイベント終了後に大混雑が発生するため、駅まで2時間かかったという報告もありました。 こうした混雑を緩和するべく1日、Kアリーナと駅方面をつなぐ全長130メートルの歩道橋が開通するはずでした。 ところが、Kアリーナ側の歩道橋の下のコンクリートを見てみると、白い線があります。よく見ると、その横にひびのようなものが確認できます。縦に入った複数のひび。入り口には柵が立てられました。なぜ、橋にひびが入ったのでしょうか?その理由は、まさかの「設計ミス」でした。
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■ライブ途中で帰宅する人も…■ライブ途中で帰宅する人も…
Kアリーナと横浜駅方面をつなぐ唯一の動線は、これまで通り350メートルほどの通りだけです。 歩道橋が開通予定だったこの週末、Kアリーナでは人気ガールズグループのイベントが行われました。今月開通予定だった歩道橋には、人はほとんどいません。一方で、別の通りには、多くの人が会場に向かって歩いています。
より混雑が心配されるのは帰り道です。中には、公演中にもかかわらず会場を後にする人もいました。 公演中に退場した人「新幹線の時間とかもあったので、混雑する前にちょっとだけ早めに出てきました」 公演中に退場した人
「残念ではあるんですけど、後ろ髪引かれる思いで出てきました」
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■Kアリーナ混乱 警察も出動■Kアリーナ混乱 警察も出動
終演後には、Kアリーナから続々と人が出てきました。 規制退場に従い退場した人「(終演後)40分くらいかかっちゃったと思います。橋があれば分散にはなるんで、速くなるんじゃないかなと思います」 規制退場に従い退場した人
「新しい橋ができると聞いていたから、駅に行けて楽になるのを期待していた」 雑踏事故などが起きないよう、運営側は規制退場や迂回(うかい)ルートといった対策を取っていますが、一足早く混雑を抜けようとする人の姿も見られました。警備スタッフが必死に誘導を続けます。 そして車道には、迎えに来たとみられる車列ができていました。片側2車線の道路にずらっと並ぶ車。パトカーが出動し、移動するよう注意を呼び掛けます。 それでも、パトカーの後ろには、新たに車の列ができていました。 終演後も気持ちよく終えたいコンサート。混雑緩和が期待される歩道橋ですが、横浜市は完成日を明らかしていません。
(「グッド!モーニング」2024年6月3日放送分より)
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