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 この時期の北海道に現れるはずのないイワシの大群が見られています。さらに北海道の別の海岸では、ホッキ貝が大量に打ち上げられました。

■海の生物に異変?イワシ南下せず

 北海道の寿都町や留萌ではマイワシ、厚真町ではホッキ貝、そして、富山湾ではホタルイカが大量に発生しています。

 一体、なぜでしょうか?

 まず、北海道のマイワシです。

 北海道立総合研究機構 中央水産試験場の山口さんに聞きました。

 毎年、イワシは冬になると南下をするのですが、今年1月は、海水温が10℃を超えた日が10日以上あり、一部の群れが南下せずに留まっていました。

 しかし、3月ごろになって、急激に海水温が低下。

 マイワシは、少しでも海水温の高い漁港などに逃げ込んだ可能性がある、ということです。

■海水温がホッキ貝の移動に影響か

 そしてホッキ貝です。

 北海道立総合研究機構 栽培水産試験場 桑原さんに聞きました。

 ホッキ貝は、海水温がおよそ7℃以下になると活動できなくなるといい、3月29日の海水温は、およそ3.89℃で動けなくなっていたのではないか、ということです。

 そしてこの日、低気圧の影響で北海道の太平洋側で、4メートルを超える波を観測。海は“しけ状態”になりました。高波によって貝が海岸に打ち上がった可能性があります。

■ホタルイカが海面覆いつくす

 さらに、ホタルイカが富山湾に多く入り込んだ理由です。

 富山県農林水産総合技術センター 水産研究所の大場さんに聞きました。

「海水温や海流など環境条件が適していた可能性など、色々な理由が考えられるが、本当の理由はわかっていない」ということです。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年4月11日放送分より)

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