神奈川県警は1日までに、同県真鶴町長選で選挙人名簿を不正利用したとして、公選法違反などの疑いで町に刑事告発された松本一彦前町長らの捜査結果を横浜地検に書類送付した。捜査関係者への取材で分かった。松本氏は2021年、不正利用を発表し謝罪。その後は辞職し出直し選で再選されたが、リコール(解職請求)成立で失職していた。
告発状によると、松本氏は町職員だった20年2月、立候補を予定していた20年9月の町長選で使うため、文書保管庫に侵入して選挙人名簿を盗み、翌年の町議選では、町長選で支援を受けた当時の町議3人に名簿を渡したとされた。
町は22年9月に松本氏と町選挙管理委員会の当時の職員を告発した。
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