訴えによりますと、兵庫県尼崎市にある眼科医院は3年前、グーグルマップの「クチコミ」に「レーシック手術を受けたが左目だけで、右目はレンズを入れられた」とか「何も症状もないのにまた勝手に一重まぶたにされた」などと書き込みをされました。
眼科医院の院長は、投稿の内容は身に覚えのないものだとして、グーグルに情報開示を求めて投稿した女性を特定し、ことし1月、女性に賠償などを求める訴えを起こしていました。
31日の判決で大阪地方裁判所の山中耕一裁判官は「書き込みの内容は、眼科の医師が患者から承諾を得ることなく、勝手な医療行為をするという印象を与え、医院の社会的評価を低下させた」などとして、投稿した女性に対して記事の削除と200万円の支払いを命じました。
医院側の代理人の壇俊光弁護士は「投稿者の特定を始めてから3年かかっていて、ネット社会の現在において不当な投稿に対する対応の遅れを感じている。迅速な削除を求めることができる司法判断が必要だ」と話していました。
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