香川県小豆島町の寒霞渓近くにある小豆島八十八カ所霊場の第14番札所「清滝山」付近で、県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類に指定されている大型カタツムリ「ヤハタマイマイ」が、水が滴り落ちる岩場をゆっくりはっていた=写真、中塚正春撮影。

 殻の直径は約5・5センチ。寒霞渓付近でのみ生息していることから、地元の人からは「カンカケイマイマイ」と呼ばれることもある。

 境内の掃除などを担当する谷條武夫さん(81)が4月4日、ヤハタマイマイを見つけた。「いつもは6月の梅雨時期に見かけるが、急に気温が高くなり前夜の大雨で岩陰からはい出てきたのかもしれない。なんかええことがあったらええのにな」と話していた。

 県によると、ヤハタマイマイは、採取や開発などで生息数が減少し、希少野生生物に指定されている。学術目的の場合を除き、捕獲は条例で禁止されており、違反すれば罰則がある。

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