台風シーズンに向け風水害から市民の車を守るため、店舗の立体駐車場を車の避難場所として活用できるよう静岡市とパチンコ店が協定を結びました。
鈴木櫻子 記者:
幹線道路沿いで目につく大型パチンコ店。大きな立体駐車場が、災害時の車の避難ビルとして活用されます
静岡市と災害時の協定を結んだのは県内でパチンコ事業を手掛ける新日邦です。
協定は新日邦からの提案で、締結され豪雨などが予想される際に市の要請で駿河区のパチンコ店「スーパーコンコルド」の立体駐車場の4階部分を開放し、約180台の車両を無料で受け入れます。
スーパーコンコルド・原幸史さん:
大きい立体駐車場があることで水害の被害を防ぐ場所として提供できるので、有効活用していく。立地的にも駅にも近いし交通の便もいいので、場所的にもいいかと
きっかけは、2022年9月の台風15号による水害でした。
当時、県内では豪雨による道路の冠水や浸水などで2000台以上の車が被害に遭い、静岡市でも生活に欠かせない車を災害からどう守るかが課題となっていました。
静岡市・難波喬司 市長:
車両が被災すると、後々の復旧や生活の維持に大きな影響が出るので。我々が困っていたところに手を差し伸べていただき、施設を社会のために貢献いただけるということで感謝申し上げます
新日邦は今後、災害時の利用状況やニーズを踏まえて支援を拡充する考えで、施設が持っている非常用の電源設備や生活用水などを活用し、市民の避難の受け入れ体制も整えたいとしています。
スーパーコンコルド・原幸史さん:
困ったらスーパーコンコルドに来ようと思ってもらえるように、自分たちも勉強しながら頑張っていこうと思う
災害に備え駐車場を開放する時は、新日邦と静岡市がそれぞれホームページやSNSなどで周知するということです。
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