日本テレビが人気漫画をドラマ化した『セクシー田中さん』をめぐっては、原作者の漫画家、芦原妃名子さんがことし1月、制作側と見解の違いが生じていたことをSNSなどで明かしたあと亡くなり、日本テレビが外部の弁護士を入れた特別調査チームを設置して調査していました。

31日に公表された報告書によりますと、制作側は、原作者の芦原さんの意向を小学館を通じて確認していましたが、原作サイドから出た要望が、許諾の条件やそれに近い強い要求だとは伝わらず、両者の間でかみ合わないやり取りにつながるなどして原作サイドが不信感を持つようになったなどとしています。

このため、終盤の9話と10話では脚本家が降板し、芦原さんが脚本を書くことになったということで、調査チームは報告書の中で、
▽認識のそごをなくすため原作者と直接面談して意見などを聞くよう試みることや、▽ドラマ化にあたっては、全体の流れが理解できるような構成案を原作サイドと合意したうえで撮影に臨むことなどを提言しています。

日本テレビの石澤顕社長は「テレビドラマに関わるすべての人がより安心して制作に臨めるよう責任をもって取り組む」と述べました。

小学館「特別調査委で調査 来週早々には公表したい」

日本テレビが社内の特別調査チームによる報告書を公表したことを受け、小学館は「現在、特別調査委員会で調査を進めており、調査結果は来週早々には公表したいと考えております」とコメントしています。

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