日本で何をしたい?
人気の「相撲」で力士に挑戦!
「神前式」の結婚式で新郎新婦に
このうち、外国人の宿泊者数は延べ1315万人で、去年4月と比べて38.1%増加。コロナ禍前の2019年の同じ月を16.5%上回りました。また、日本人の宿泊者数は延べ3781万人で、前の年の同じ月を5.0%上回ったものの、コロナ禍前の2019年の同じ月を4.1%下回りました。
コロナ禍前を上回った外国人の宿泊者数。街でも外国人観光客を多く見かけます。日本をどのように楽しもうとしているのでしょうか。大阪市内で聞いてみました。
イタリアから来た男性「経験したことのないことに関心があるので、旅館に泊まったり芸者さんとともに夕食を楽しみたい」
メキシコから来た女性「日本酒に興味があるので酒蔵を見学して酒が作られる過程を学びたいです。試飲もしてみたいです」
マレーシアから来た男性「抹茶が好きなんで、茶道の体験がしたいです」
外国人旅行者の需要を取り込もうという動きが広がっています。5月30日に、大阪市の商業施設「なんばパークス」内にオープンした施設。
外国人旅行者の間で人気が高まる相撲を楽しむことができます。施設には、広さ330平方メートルのほぼ実物大の土俵を設置。それを囲うようにおよそ180の席が用意されています。
大相撲の元力士による取組を英語の解説つきで楽しむことができるほか、「異界の侵略者を力士たちが倒す」というオリジナルの演目も披露されます。また、抽選で選ばれた観客は土俵にあがって元力士に挑戦することもできます。
内覧会の日も、関係者が力士の着ぐるみを着て果敢に「押し出し」に挑戦していました。この日、特別ゲストとして招かれた大阪出身の宇良関は「多くの外国人の方に大阪場所がないときにはここに足を運んでもらい、相撲のよさを知ってもらいたいです」と話していました。
阪神コンテンツリンク・山崎秀治 上席部長「外国人旅行者にどんなものに日本文化を強く感じるかアンケートを取ったところ、相撲と答えた人が非常に多くこのホールの設置に至りました。欧米やオーストラリアからの旅行者を主なターゲットにしつつ、裾野を広げていきたい」
大阪・住吉区の住吉大社。外国人向けに「神前式」の結婚式を体験できる新たなサービスを始めました。
5月28日には、サービスを紹介するための模擬結婚式が行われ、旅行会社の担当者などおよそ30人が参加しました。はかまや打ち掛けといった本格的な和装の着付けをした外国人モデルのカップルが、神職が立ち会う伝統的な「神前式」の結婚式を体験。参加者たちは、カップルが記念撮影を行ったりする様子を見学していました。
住吉大社は、このサービスを紹介するために英語のパンフレットを作成したほか、専用のホームページも立ち上げたということです。参加した旅行会社の担当者は「今回のサービスは『日本でこの体験がしたい』と旅行のメインイベントになるような魅力があるので、とても可能性を感じます」と話していました。
住吉大社 岡康史権 宮司「結婚式とは世界共通のお祝い事だと思うので、その式を通じて日本の文化を世界へ発信していきたい」
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