性的少数者(LGBTQ)に向けた、LINEによる無料相談窓口「つながるにじいろonライン(つなにじ)」が6月、これまで週3日だった対応を年中無休(各日3時間)に広げる。(奥野斐)

◆10代当事者の48%「過去1年以内に自殺考えた」

 LGBTQは自殺リスクが高いとされ、認定NPO法人「ReBit(りびっと)」の2022年調査では10代の当事者の48%が、過去1年内に自殺を考えたと回答している。

相談画面のイメージ=SOGIE相談・社会福祉全国協議会提供

 昨年8月に開設したつなにじは、厚生労働省の「孤独・孤立対策のための自殺防止対策事業」に採択され、一般社団法人SOGIE相談・社会福祉全国協議会(北海道)が、各地の支援団体の協力で運営している。

◆相談者、20代以下が6割

 同協議会によると、今年3月までに「好きな性別で生きていきたい」「親友に恋愛感情を抱いてしまった」「就職活動がうまくいかない」など計1074件の相談があった。20代以下が6割を占めたという。  6月からは、
 ▽月曜=午後2~5時
 ▽火、水、木、土曜=午後7~10時
 ▽金、日曜=午後10時~翌午前1時
に受け付ける。つなにじのホームページからLINEで友だち追加して利用。必要な場合は電話や面談、支援機関への同行にもつなげる。安間優希事務局長は「背景に生活困窮や障害、家族の課題を抱えているケースもある。他の機関と連携してサポートしたい」と話した。 

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