逮捕されたのは、大阪北区の弁護士、川口正輝容疑者(38)や、横浜市の会社役員、井田徹容疑者ら(39)合わせて5人です。

大阪地検特捜部によりますと、川口弁護士は、井田役員らに弁護士の名義を貸して、詐欺の被害者を相手に法律相談などをさせたとして弁護士法違反の疑いが持たれています。

また、井田役員らは弁護士資格を持たずに、おととし12月から去年7月までの間に、被害者17人と示談交渉の契約を結ぶなど法律事務を行い、着手金として合わせて1810万円余りを受け取っていた疑いがあるということです。

川口弁護士は、恋愛感情を抱かせて金をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害金を回収するなどとうたってサイトを開設し、被害者からの相談を募っていました。

ところが、大阪弁護士会に「着手金を払ったのに対応しない」などと苦情が寄せられたことから広告会社に名義を貸していたことが明らかになり、去年12月、弁護士会が懲戒請求していました。

弁護士会の調査では、1800人以上から依頼を受け、着手金の総額は9億円を超えるとみられ、特捜部はグループの実態解明を進めています。

特捜部は5人の認否を明らかにしていません。

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