逮捕されたのは、東京メトロの元社員、米田陽斗 容疑者(25)です。

警視庁によりますと、元社員は在職中の4月28日、東京 新宿区にある東京メトロの窓口を訪れ、持ち主を装って落とし物として届けられていた現金およそ16万円などが入った財布を受け取ったとして詐欺の疑いが持たれています。

元社員は、社内のシステムを悪用し、現金など落とした人がわからない落とし物の情報を調べたうえで、持ち主を装って窓口で受け取っていたということです。

この際、他人名義の運転免許証を示して、社員であることを隠していたということです。

社内調査で元社員の不正が明らかになり、5月、会社が公表していました。

警視庁の調べに対し「家具の購入や飲み会の費用などで一気に手元の金がなくなり、やってしまった」などと容疑を認めているということです。

警視庁はほかにも落とし物をだまし取っていたとみて調べています。

東京メトロ「再発防止につとめる」

東京メトロは元社員について、社内規則にのっとって厳正に処分したとする一方、処分の内容は明らかにできないとしています。

そのうえで、「信頼を著しく損なうもので、お客様をはじめとした関係者にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。管理体制をいっそう強化したうえで、コンプライアンスに関する指導や教育を再徹底し、再発防止につとめます」とコメントしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。