日本原燃の使用済み核燃料再処理工場=2023年12月、青森県六ケ所村

 日本原燃の増田尚宏社長は29日の記者会見で、低レベル放射性廃棄物を埋設処分する青森県六ケ所村の施設で使う覆土の成分変更を中止し、原子力規制委員会から許可を得た当初の方針で行うと明らかにした。原燃の変更案は当初例示した成分より粘土の割合を減らすもので、水が浸透しやすくなると懸念した規制委が説明を求めていた。その対応に要する時間を踏まえて方針を撤回した。  原燃は8月の覆土開始を見込んでおり、増田氏は「変更しても性能は満たせる」としていたが、「説明責任を果たすには非常に時間がかかる。覆土が遅れることは避けたい」と釈明した。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。