リニア中央新幹線のトンネル掘削工事現場付近で井戸などの水位が低下した問題を受け、岐阜県が開いた専門家らによる委員会の会合=29日午前、岐阜県庁

 岐阜県瑞浪市のリニア中央新幹線のトンネル掘削工事現場付近で井戸などの水位が低下した問題を受け、岐阜県は29日、地盤の専門家らによる委員会の会合を開いた。JR東海の担当者は、県への報告が遅れたことについて「対応や検討状況を県に伝えなかったことは反省し、今後に生かしたい」と話した。

 会合でJR東海は、地上や井戸などへの監視体制を整えた上で、湧水した区間のトンネル全周を対象に湧水を止めるため薬液を注入する計画などを説明した。

 瑞浪市の工事現場では、昨年12月と今年2月、掘削中に湧水が発生した。JRは今月17日に工事を中断。ボーリング調査を6月に始める。

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