福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混じり合った「核燃料デブリ」について、国と東京電力は、2号機での取り出しをこれまでに3回延期しています。

ことし10月までに試験的な取り出しを始める計画で、新しい装置が神戸市の施設で公開されました。

当初の計画では、格納容器の内部につながる直径60センチの配管から大型のロボットアームを入れて取り出す予定でしたが、配管で見つかった堆積物などが障害となったため、新しい装置は、代わりに細いパイプを伸縮させる仕組みになっています。

配管を通る部分の幅は最大で40センチ程度で、操作試験では、装置の先端部分からデブリをつかむための機材がケーブルで下ろされ、小石をつかんで取り出していました。

試験的な取り出しを担当する東京電力の中川雄介さんは「燃料デブリの試験的な取り出しは今後の廃炉作業を確実に進める上で重要なので、安全第一で行いたい」と話していました。

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