逮捕されたのは、住所不定・無職の川崎優人容疑者(32)です。

警察によりますと、去年5月から6月にかけて、詐欺の被害者などから実体のないペーパーカンパニーの口座に振り込まれた550万円余りを別の口座に移して、マネーロンダリング=資金洗浄を行ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いが持たれています。

フィリピンに出国していたため、警察が逮捕状を取って行方を捜査していましたが、26日の深夜から27日未明の間に帰国し、28日、大阪府内の警察署に出頭してきたということです。

認否については明らかにしていません。

この事件では、これまでに川崎市の会社役員、藤井亮平容疑者(41)ら12人が逮捕されていて、「リバトングループ」を名乗って活動していたことが分かっていますが、川崎容疑者はグループの法人の元従業員だということです。

「リバトングループ」は4000以上の口座を管理して犯罪グループから資金洗浄を請け負っていた疑いがあり、これらの口座には少なくとも600億円が入金されていたということで、警察は詳しいいきさつを調べるとともに、ほかにも30人以上が関わっているとみて捜査しています。

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