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16日、始まったこれからの年金を巡る5年に1度の議論。中心となるのが国民年金の納付期間を5年延長する案です。街の人に聞きました。あなたはどう思いますか。

■賛成?反対?年金納付“5年延長”

来年予定されている年金制度の改正に向けて、現在、5年に1度の公的年金制度の財政検証が行われています。なかでも関心が集まっているのが、国民年金の保険料納付期間を5年延長する案です。

現在、20歳から60歳までのすべての人が加入し、40年間、保険料を納付することが義務づけられている国民年金。厚生労働省では、この納付期間を65歳まで 5年間延長することを検討しています。

納付期間5年間延長で街の人の本音は? 主婦50代(夫は会社員)
「(Q.5年納付期間が延びるが、率直にいかがですか?)仕方ないなって。これだけ高齢者ばっかりで若い人にどんどん負担がかかってきてこれはもう仕方ないと思います」 主婦30代
「(Q.賛成ですか?反対ですか?)賛成…」
自営業40代
「賛成する?」
主婦30代
「(Q.賛成の意見から?)あまり変わらないかなと思って。年金という言葉に対して実感が湧かないので」 自営業40代
「(Q.いかがですか?)反対ですよね。60歳と65歳の差ってそんな感じないんですけど、金額を聞くとどうしても負担額が増えるイメージですかね」 自営業やフリーターなど加入する、国民年金の保険料は、現在、月額1万6980円ですので、単純計算で1年間でおよそ20万円、5年間でおよそ100万円、負担額が増加することになります。 会社員50代
「(Q.この5年というのは大きい?)かなり大きいんじゃないですかね。納付の期間が延びるということは、負担が大きくなるということですよね。寿命が5年延びるわけじゃないですから もらえる期間が短くなると考えると、負担が大きくなるのかなという印象ではありますけど」 納付期間の延長で負担額は増えますが、現在、満額で月に6万8000円。支給される年金額が 増える可能性もあります。 次のページは ■「もう今は命綱」「元のままで何とかしてくれないかなと」

■「もう今は命綱」「元のままで何とかしてくれないかなと」

会社員50代
「若い人たちが減ってて、負担しなきゃいけないのかなと思う部分もあるはあるんですけど、全体としては。ただ私個人で考えるとやっぱり負担が大きくなるのはなという印象がありますね」
「(Q.元のままの方がいいですか?)難しいところですね…。元のままで何とかしてくれないかなという希望はありますね」 会社経営40代
「(Q.年金はいくら払っていますか?)えーっと…ヤバい、自分がいくら払っているか知らないとか最悪。(納付期間が)5年延びるのは親も生きていますし、仕方がないかと思ってはいます」 会社員や公務員の場合、国民年金とともに厚生年金にも加入。
このため60歳で定年となり、職に就かなければ、原則、国民年金の保険料をあと5年納める必要があります。 会社員40代
「(Q.年金はいくら払っていますか?)けっこう払っていますが 詳細はかばんの中を見ればわかりますけど…見ます?見ます?見ます?見るんですか僕の年収を」
「厚生年金ですよね?5万1240円ですね」
「(Q.(5年延長)賛成か反対で言うと?)反対なんですけど 、その分もらえるお金が多くなればいいですけどね」 学生20代
「(Q.納めた分、もらえそうだと思う?)もしかしたらもらえないんじゃないかなと思ったりはしますね」
「(Q.そのままの方がいい? 5年延ばした方がいい?)ちょっとわからない」 現在、年金を受給している人からはこんな声が… 年金受給者60代
「年金だけではとても…本当に生活できないです。できないですね。若い時は年金なんて何なのって思ってたんですけど、もう今は命綱ですね。やっぱり体力的に衰えるんですよ。若い時にはわからなかったんですけど」

年金受給者70代
若い時は5年ぐらい延びても何でもないやと思うんだけど、年をとってくると『もう年金しか入って来ないんだわ』と思うと心細くなるから、仕事がちゃんとしていればいいけれど、延ばさなくてもいいのかなと思います」 国民年金の納付期間5年延長の他にも、一定以上の収入がある高齢者の厚生年金を減額または停止する「在職老齢年金」の見直しも検証している厚生労働省。

夏ごろに検証の結果を公表し、年末までに実施するかどうかを取りまとめたいとしています。

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