◆新たに「かっぱ橋道具街のルーツ」
「描いているうちに発想が広がっていく」と話す田中さん=9日、東京都台東区松が谷で(小形佳奈撮影)
「浅草寺社景跡三十三間堂」と名付けられた絵は、高さ2.1メートル、幅6メートル。6月15、16日の神社例大祭を前に、4月1日〜5月20日に修復。北上野の自宅から油性絵の具のボトルなどを積んだリヤカーを引いた自転車で通い、絵の具を混ぜて200色を使い分けた。 今回、神社の氏子でもあるかっぱ橋道具街の経営者たちから「道具街のルーツを示すような絵を」と頼まれ、商店の他、町人風や職人風の人物50人を新たに加えた。田中さんは「描いているうちに発想が広がるんだよ」と振り返った。色の抜けた人物や馬の輪郭を細かく描き足す田中さん
1642(寛永19)年に建立された浅草三十三間堂は、矢先稲荷神社の近くにあった。関東大震災と空襲で多くの資料が失われ、田中さんは国会図書館や江戸東京博物館などで調べ、京都の三十三間堂の許可も得て、2017年に製作し奉納した。(小形佳奈、写真も) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。