日本航空(JAL)でトラブルが相次いだことを受け、国土交通省は27日、JALに対して行政指導の一つである厳重注意をし、再発防止策をまとめるよう指示した。JALの鳥取三津子社長は「一つ一つの事案の重大性はもちろんだが、繰り返し類似事例を発生させてしまったことを、深くおわび申し上げます」と謝罪した。
JALをめぐっては、福岡空港で10日、JAL機が滑走路に誤進入。23日には羽田空港で、JAL機同士の翼の接触事故が起きるなど、安全上の五つのトラブルが相次いでいた。
24日には国交省がJALに緊急の監査に入った。同省航空局の平岡成哲局長は27日、JALに対して「安全管理システムが、現場を含めた社内全体に対して有効に機能しているとは言えない」と厳重注意した。
鳥取社長は報道陣に対し、「最も大きな問題は、類似事例にもかかわらず、なかなか止まらず連続して発生していること。しっかりと分析を進めて、責任をもって対策をとってまいりたい」と話した。(角詠之)
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