羽田空港からアテネまで行くにはいくつかの航空会社の便があり、料金もそれぞれだが、迷うことなく佳子さまと同じ便に乗ることにした。
(アテネ=テレビ朝日社会部・遠藤行泰)
■海外公務は同じ便で ペルーご訪問の際の教訓
英国経由でアテネに到着された佳子さま去年11月、ペルーご訪問に同行したときの体験があったからだ。
経由地の米ヒューストンを飛び立った佳子さまを乗せた航空機が、リマに向かう途中、機材トラブルで引き返した。
別便に乗り換えたものの、その機体も機材トラブルで飛ばず、丸一日足止めとなってしまった。
それ以来、なるべく佳子さまの近くにいて、何か起きたら、すぐに伝えなければいけないと強く思うようになった。
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■通常は記者団が先に搭乗、出発直前に佳子さまがご着席■通常は記者団が先に搭乗、出発直前に佳子さまがご着席
しかし、同じ便に乗っていても、あまり近くにはいられない。私たち記者団は、航空機の後部座席に先に乗り込み、佳子さまは出発直前に前方に着席されるからだ。降りるときは逆で、佳子さまら一行が降りた後に記者団が降りるが追いつけない。
25日、経由地の英ロンドン・ヒースロー空港でも同じことが繰り返されると思っていたが、驚いたことに、アテネ行きの便に一行が先に乗り込んでいた。
通路側に女性の護衛官がいたので、窓側席に目をやると、そこにピンクの洋服に身を包んだ佳子さまが座っていて、目が合うと、私たちに会釈をされた。
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■ファッションは皇室取材のもう1つのポイント■ファッションは皇室取材のもう1つのポイント
パルテノン神殿をご覧になる佳子さま次に佳子さまを近くで取材することができたのは、26日のアテネ中心部の古代遺跡アクロポリスだ。
私たち報道陣は先に行き、佳子さまを待ち受けた。
佳子さまに限らないが、各行事に、皇室の方々がどのような服でいらっしゃるか想像するのが楽しい。
ペルーでマチュピチュ遺跡を訪問された時の服装も話題になった。今回はどうだろう。
すると、佳子さま一行が、石段をゆっくりと上がってきた。
上半身(トップス)は青い服ということが分かったが、その場でガイドの説明を受けていて立ち止まったままなので、下半身(ボトムス)が分からない。ようやく、もう一段上がってきて、白い服ということが確認できたが、スカートかどうかまでは分からない。
「ギリシャの国旗の色だ」と思ったとき、もう一段、上がってこられて白のズボンと確認できた。
小さなバッグを斜め掛けされてパルテノン神殿からアテネ市内をご覧になる佳子さま スニーカーのような青い靴は服の色とコーディネートされていた。茶色のバッグを斜め掛けし、どこか親しみの持てるマチュピチュでの格好に近いものを感じた。次のページは
■時折強い日差し サングラスかけずに神殿ご覧に■時折強い日差し サングラスかけずに神殿ご覧に
少し曇っていたが、それでも強い日差しが時折照り付ける。佳子さまはサングラスをかけることはなかった。パルテノン神殿の説明で、約10メートルある石の柱を見上げたとき、何度も両手を額に当てて、日差しを遮りながら、熱心にご覧になっていた。
右手の人差し指と薬指に、左手の中指に、それぞれ細いリングがあった。木製と思われるイヤリングもされていた。
佳子さまがパルテノン神殿の説明を受けている光景を、100人以上の観光客が取り囲み、スマホなどで撮影していた。
27日は午前中にアクロポリス博物館を視察し、午後は外交関係樹立125周年などの記念式典に臨まれる。着物を着ていらっしゃるのではと想像しているが…果たして。
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