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 15年ぶりに新たな静岡県知事が誕生しました。事実上の与野党一騎打ちは、立憲民主党と国民民主党が推薦する候補に軍配が上がりました。

■鈴木氏の応援…野田元総理も駆け付ける

 事実上の与野党一騎打ちとなった静岡県知事選挙。万歳三唱が響き渡ったのは、野党が推した鈴木康友氏(66)の陣営でした。 立憲・国民推薦 鈴木氏
「幸福度日本一の静岡県をつくるため、全力を尽くしてまいりたいと思います。どうぞ皆さま、よろしくお願い申し上げます」  鈴木氏はリニア着工について、推進を訴えていました。 鈴木氏
「まずは、この水の問題。自然環境の保全の問題。これをしっかりと守り抜く姿勢は堅持していきたい」  9日から始まった選挙戦、立憲民主党と国民民主党が推薦した鈴木氏の応援には、各党の代表や野田佳彦元総理大臣などが駆け付けました。

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■自民党色を極力薄めて戦った大村氏

■自民党色を極力薄めて戦った大村氏

 一方、先月の衆議院補欠選挙で不戦敗も含め3戦全敗している自民党。元静岡県副知事の大村慎一氏を推薦しますが、岸田文雄総理大臣や党の幹部らが応援に入ることはありませんでした。 自民党 静岡県連会長
城内実選対本部長

「言えないが、ある大変有名な人が(応援に)来ると、誰か勝手に決めた人がいたが。私が大変怒って、『勝手にやらないでくれ』と断りを入れてもらった。自民党色を出さないというか、一歩静かに引いてやる」

 自民党色を極力薄めて戦うことにした大村陣営。背景にあるのが、立て続けに起きた不祥事です。

 女性問題で自民党を離党した吉川赳衆議院議員に、裏金問題で離党勧告処分を受けた塩谷立衆議院議員。裏金問題に女性問題という不祥事が重なり、バッジを外した宮澤博行前衆議院議員。いずれも静岡選出の自民党議員でした。

 こうした影響もあってか、およそ7万7000票差で敗れた大村氏。涙ながらに敗戦の弁を語りました。 自民推薦 大村氏
「この選挙結果につきまして、すべて私の不徳の致すところで、力が及ばなかった。心よりおわび申し上げます」

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■4連敗「早期解散の選択肢は、ほぼ消えた」

■4連敗「早期解散の選択肢は、ほぼ消えた」

 選挙戦で“4敗目”となった自民党。今回の静岡県知事選挙の結果は、どのような影響を与えるのでしょうか。 政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
「早期解散の選択肢は、ほぼ消えたと言ってよい。残された道は、岸田総理が9月の自民党総裁選の前に、内閣改造党役員人事をやって立て直しをしたうえで、総裁選に臨めるかどうか。そして、岸田総理に代わり得るポスト岸田総理の顔が出てくるかどうか。そこに焦点が移っていくんじゃないかと思う」

(「グッド!モーニング」2024年5月27日放送分より)

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