長野県中野市で4人が殺害された事件から5月25日で1年です。住民の女性2人と警察官2人がナイフと猟銃で殺害され、地域に大きな衝撃を与えました。その後、青木政憲被告(32)が殺人の罪などで起訴されました。
関係者の悲しみは今も癒えていません。24日は中野警察署で犠牲者4人を追悼する式が開かれました。
午後4時26分―。
「黙とう」
事件発生時刻に合わせ中野警察署では犠牲になった4人に黙とうが捧げられました。
事件は中野市江部で去年5月25日午後4時半ごろ発生。日課のウォーキングをしていた竹内靖子さん(当時70)、村上幸枝さん(当時66)が相次いでナイフで刺され殺害されました。
また、パトカーで駆け付けた中野警察署の池内卓夫さん(当時61)、玉井良樹さん(当時46)が猟銃やナイフで襲われ死亡しました。
事件直後に自宅に立てこもった青木政憲被告(32)。精神鑑定などの結果責任能力はあると判断され、去年11月、4人に対する殺人の罪で起訴されました。
事件から25日で1年。中野警察署には献花台も設けられ、発生時刻に合わせ4人を追悼する式が開かれました。
中野警察署・松村朝生署長:
「本事件を風化させることなく深く胸にきざみ、悲劇が繰り返されることないよう玉井良樹警視、池内卓夫警部の志を引き継いで、これからも治安維持に最善を尽くしていきましょう」
署員80人などが黙とうー。
県警音楽隊が追悼の演奏。
犠牲になった池内卓夫さんは音楽隊でドラムを担当していたー。
癒えない悲しみ。県警は二度とこのような事件を起こさないよう決意を新たにしています。
先日、会見を開いた県警の鈴木達也本部長。殉職者を出さないよう訓練を行っていくと話しました。
長野県警・鈴木達也本部長:
「特に地域警察官は、事件事故が発生したとき、いち早く現場にかけつける一方、必ずしもその状況を正確に把握できないという場合もあることから、常に危機意識をもってあらゆる事態を想定した訓練を行い、殉職受傷事案の絶無に努めていく」
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