警察によりますと、去年11月、平塚警察署の取調室で県内に住む40代の男性が覚醒剤を使用した疑いで事情を聴かれました。
その際、男性の足元に覚醒剤が入った袋が落ちているのが見つかりました。
男性は自分のものではないと認めませんでしたが、尿から覚醒剤成分が検出されたため警察は今年1月、覚醒剤使用の疑いで男性を逮捕し、2月には所持の疑いでも逮捕しました。
しかし、覚醒剤が入った袋などに付着していたDNAを鑑定した結果、別の窃盗事件で逮捕した34歳の男のDNA型が検出されました。
この男が自分の物と認めたため、今年2月9日に40代の男性は釈放されました。
34歳の男は去年10月、窃盗事件で平塚署で取り調べを受け、取調官の隙を見て机と壁の間に覚醒剤が入った袋を挟むように隠したということです。
袋は約50日間にわたって取調室に隠された状態でしたが、誤認逮捕となった男性が事情を聴かれている間に床に落ちたとみられます。
神奈川県警は「誠に遺憾で、関係した方におわび申し上げます」とコメントし、取り調べを行う前後に部屋を確認するためのチェックリストを作るなど、管理を徹底して再発防止に努めるとしています。
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