日本航空に立ち入り検査する国土交通省職員(24日、東京・大田)

日本航空機でトラブルが相次いでいることを受け、国土交通省は24日午前、航空法に基づき羽田空港(東京・大田)にある日航の事務所に立ち入り検査した。

斉藤鉄夫国交相は同日の閣議後記者会見で「1月2日に羽田空港で発生した航空機衝突事故を受け、基本動作の徹底を指示しているなか、今般の事案が発生したことを重く受けとめている」と述べた。

日航は「真摯に受け止め、当局からのご指導を踏まえ信頼回復に努めていく」とコメントした。

日航機を巡っては、23日に羽田空港の駐機場で2機が接触するトラブルが発生。10日にも福岡空港で日航機が滑走路に誤進入する問題が起き、管制官による滑走路手前での停止の指示をパイロットが正しく復唱していなかったことが明らかになっている。

1月の日航機と海上保安庁機の衝突事故を受け、国交省は有識者を交えて対策を議論を進めており、福岡でのトラブルも含めた再発防止策を取りまとめる方針だ。

日航を巡っては2023年11月と24年2月に米国の空港で滑走路に誤進入したり停止線を越えたりするトラブルが起きたことを受け、国交省は2月にも立ち入り検査をしていた。

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