ドアを開けたまま走行するなど、今年に入りトラブルが相次いでいる熊本市電について、原因の究明や再発防止策の検討が23日から始まりました。
外部の有識者など4人で構成される検証委員会の初会合が、熊本市交通局で開かれました。
熊本市電をめぐっては、今年に入ってドアを開けたまま走行したり、信号を無視して電停に進入したりするなど、「重大インシデント」2件を含む5件のトラブルが起きています。
相次ぐトラブルを受け、原因の究明や再発防止策について提言を行う外部の有識者による検証委員会が設置され、23日初会合が開かれました。
検証委員会は、学識経験者のほか栃木県宇都宮市で路面電車を運行する事業者の安全統括管理者など4人で構成。熊本大学で社会心理学が専門の吉田道雄名誉教授を、会長に選びました。
会合では、今年に入って発生したトラブルの概要などを交通局側が報告。
委員からは、運転士の残業時間やトラブルの原因などについて質問が相次ぎました。
【吉田 道雄 会長】
「(インシデントの原因は)基本的にはヒューマンエラー。組織全体や空気を変える働き方をすることが大事だと思う」
検証委員会は今後、熊本市電が開業100年を迎える今年8月までに中間報告をまとめ、年内に再発防止策などを盛り込んだ最終報告書を市に提出する予定です。
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