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 自治体からクマの駆除を要請された猟友会が、それを拒否する事態が起きています。何があったのでしょうか。

■「意外だった」牧場にクマ出没

 車の横を悠然と歩くクマ。北海道では人がいようが、いまいが、所構わずクマが出没しています。  21日、別海町の牧場でも子牛8頭がクマに襲われたとみられ、4頭が死にました。 なかしゅんべつ未来牧場 友貞義照専務
「痕跡見るとほぼクマかなと。まさか襲われるとは想定していなかったので。施設に入ってきて、まして人がいる所なので、ちょっと意外だった」

■「ハンター馬鹿にしてない?」猟友会が怒り

 北海道奈井江町では、命がけともいえるクマの駆除を巡って新たな問題が起きています。

 北海道猟友会砂川支部 奈井江部会の山岸辰人部会長は、「やっぱりヒグマは相手が違う。鉄砲持っているからって、米軍の特殊部隊相手にするようなもんだよ。この条件ではちょっとやってられない」と、条件に対して怒りをあらわにします。  奈井江町は先月、山岸さんら猟友会に「鳥獣被害対策実施隊」への参加を呼び掛けました。その際、提示された日当は8500円で、最大でも1万300円でした。 山岸さん
「高校生のコンビニのバイトみたいな金額でやれ。ハンター馬鹿にしてない?って話ですよ」

 クマの駆除にあたるハンターの他の自治体の報酬は、幌加内町が一日1万5000円。札幌市ではクマ出没を受けた出動で1回2万5300円、捕獲・運搬した場合は3万6300円となっています。

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■日当の増額要求に…町「予算がない」

■日当の増額要求に…町「予算がない」

 日当を増やすよう求めた猟友会側に対して、町からの回答は…。

山岸さん
「こちらの要求で、かなえられそうなものはないと。予算がありませんと」  交渉はまとまらず、猟友会は「鳥獣被害対策実施隊」への参加を辞退することに決めました。 奈井江町民
「やはり大変だから、手当するのが当たり前だと思う」
「役場としても予算があるから、お互いの話し合いだと思う」  奈井江町は、取材に対して「猟友会と改めて話し合いをしたい」とコメントしています。

(「グッド!モーニング」2024年5月23日放送分より)

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