東京都葛飾区は22日、区内の小学校のプールで昨年12月26日から今年1月1日にかけて、プール約5・5杯分の水道水が流出したと発表した。プールの給水には2カ所のバルブを開ける必要がある。区は20日、いたずらの可能性もあるとして、警視庁葛飾署に捜査依頼をした。
区によると、水道水が流出したのは区立渋江小学校のプール。2022年9月以降使われておらず、水を張った状態で管理されていた。今回、約106万円相当の1385立方メートルが流出したという。
水の流出が始まった昨年12月26日は児童は冬休み期間で、学校には一部の職員が来ていた。今年1月1日、区役所休日夜間受付に周辺住民から「小学校から水が道路にあふれている」と連絡があり、校長らが駆けつけて水を止めたという。
学校は5日に水道使用量を確認したが、誤ってプール専用メーターではなく生活用水メーターを確認し、プールの水量の変化に気が付かなかった。2月9日、東京都水道局から区教育委員会宛てに、昨年12月12日~今年2月9日までのプールの水道水使用量が1385立方メートルだった連絡があり、事態が判明した。
その後、水道局のメーター票の提出で、流出開始が昨年12月26日だと判明。区はバルブの付近で作業を行った来校者や職員などに聞き取りを行ったが、バルブを触った人はおらず、原因の特定に至らず、署に捜査を依頼したという。
流出した分の水道料金は3月、区が水道局に支払った。区は再発防止策として、各学校の校長に、定期的にプール専用メーターの確認を行うことなどを通知したという。(佐野楓)
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