大阪府枚方市のマンションで女子大学生が殺害された事件で、遺体には刃物による約50カ所の刺し傷や切り傷があったことが府警への取材でわかった。府警は、殺人容疑で逮捕された無職西光勝容疑者(26)に強い殺意があったとみて調べている。
死亡したのは同市の大学生渡辺華蓮さん(19)。府警によると、司法解剖の結果、渡辺さんの死因は首を刺されたことによる失血死。遺体が見つかる2日前の16日ごろに亡くなったと推定されるという。首を中心に傷が集中し、手には抵抗した際にできたとみられる複数の傷があった。
西光容疑者は18日、大阪市内のホテルで「宿泊代が払えない」と府警に連絡後、警察官に「人を殺した」と説明した。渡辺さんはマンションの自室内で死亡しているのを発見されたが、部屋は施錠されていた。遺体の近くには血の付いた包丁1本が落ちていたという。
逮捕時、西光容疑者は渡辺さんの部屋の鍵を所持しており、「殺害後に部屋の鍵をかけた」と供述しているという。府警は、SNSのやりとりなどから2人は交際していたとみている。(田添聖史)
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