茨城県大洗町の海岸は、シーズンを迎えた潮干狩りを楽しむ人でにぎわっています。一方で、禁止されているエリアで貝をとる違反者の存在が問題となっています。
■潮干狩りのお目当ては…天然ハマグリ
14日の日曜日、大洗サンビーチは多くの家族連れでにぎわっていました。
潮干狩り客「子どもたち楽しみにしてて、天気が良くてよかった。冷たいけど、子どもたち震えながらどうにか。冷たい!冷たいね!」
「いっぱい、でっかいのがとれました。めっちゃ楽しいです」 人々のお目当ては、浅瀬でとれる天然のハマグリです。 潮干狩り客
「潮干狩りは毎年行ってるんですけど、ハマグリは初めて。去年に比べたら、とれが良いみたい」
「すごいって、子どもたちが喜んでて」
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■禁止エリアで貝とり…「分からない」連発■禁止エリアで貝とり…「分からない」連発
しかし、すぐ隣のビーチでは、ある問題が起きています。
南側のエリアは資源保護の観点から潮干狩り禁止大洗サンビーチは、北側のエリアでは潮干狩りができますが、南側のエリアは資源保護の観点から禁止されています。
しかし、その禁止エリアに男性の姿がありました。海中に手を突っ込んで、何かをとっているように見えます。
番組スタッフが、声を掛けました。
禁止エリアで貝をとる男性「(Q.これ、全部ここのビーチでとった?)そうそう、朝来て。ハマグリー!最高!」
「(Q.ハマグリ持って帰ってどうするんですか?)きょうは酒屋のテントでバーベキュー。はっはっはっはー!焼いてもいいし、バターしょうゆから色々」
男性は悪びれる様子もなく、大量のハマグリがとれたことを自慢げに話します。
大洗サンビーチでは、とることができる貝は1人1キロまで。とる時に網付きの道具は使えないなどと法令で定められていますが…。
禁止エリアで貝をとる男性「これいっぱいにして、皆で(食べる)」
男性のクーラーボックスには、基準の1キロは超えるとみられる山盛りのハマグリが入っていました。よく見ると、隣には禁止されている道具も置いてあります。
そこで男性に、潮干狩りの禁止エリアであることを伝えました。
禁止エリアで貝をとる男性「(Q.買いをとるのが禁止のエリアです)分からない」
「(Q.看板は見ませんでした?)分からない。看板分からないな」
「(Q.とっちゃった貝はどうする?)分からないな」
男性は「分からない」という言葉を繰り返し、再び海に入っていきました。
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■禁止エリアとは気付かず…貝とる?■禁止エリアとは気付かず…貝とる?
近くには、他にもハマグリをとる人たちの姿がありました。
禁止エリアで貝をとる男性「(Q.とってはいけないエリアと知っていた?)全然知らない。駐車場で(係の人から)『いっぱいとってきてください』と言われた」 別の人は…
別の人は…。
禁止エリアで貝をとる男性「(Q.ダメだと聞いても戻さない?)じゃあ戻そうか。戻しますね」 禁止エリアで貝をとる女性
「(Q.禁止エリアというのはご存知ですか?)ここ?」
「(Q.ダメなんですよ)ダメなんですね。あそこは大丈夫?」
3人とも、禁止エリアとは気付かずに貝をとっていたといいます。
禁止エリアで貝をとる女性「(Q.とった貝はどうしますか?)捨ててくしかないですね。捨ててくしかないでしょ」
女性はハマグリは海に返すと言い残し、潮干狩りが認められているエリアへ歩いていきました。
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■禁止エリアで貝とる行為 懲役・罰金も…■禁止エリアで貝とる行為 懲役・罰金も…
後を追い掛けてみると…。女性が貝をとるのが認められているエリアに来ましたが、禁止エリアでとったハマグリの上に、新しい貝を入れていっています。海に戻すといってましたが、その素振りはありません。
カメラを気にするようなしぐさを見せながらも、貝をとり続けます。
禁止エリアで貝をとっていた女性「(Q.混ざるけど大丈夫ですか?)これ放すってこと?」
「(Q.どうしますか?)じゃあ、放しましょう」
禁止エリアでとった貝を、別の場所に返していました。
禁止エリアで貝をとっていた女性「(Q.こちらはとれそうですか?)人いっぱいいるから(とれない)」
女性は潮干狩りが認められているエリアでは、「人が多くて貝がとれない」と主張しました。
しかし、ルールを守って、潮干狩りをしている人に話を聞きました。
潮干狩り客「ここの浅瀬で10分くらいでとれたんで。十分です、これで」
「(Q.わざわざ禁止エリアに行く必要は?)ないです、全然。そんなに変わらないと思います」 今回、番組が取材した場所でのハマグリの密漁は法令違反に該当し、1年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金などが科せられる可能性があるということで、茨城県は「ルールを守って潮干狩りをしてほしい」と呼び掛けています。
(「グッド!モーニング」2024年4月16日放送分より)
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