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 北海道の牧場でクマに襲われたとみられるウシの死骸が相次いで見つかりました。かつてウシ66頭を襲った「OSO18」のような凶暴なクマが再び現れた可能性があり、心配の声が上がっています。

■被害牧場「内臓を狙っていた」

 なかなかワナにかからず“忍者クマ”と呼ばれた「OSO18」。北海道の標茶町などで、2019年から去年までにウシ66頭が襲われ、そのうち32頭が犠牲になりました。  「OSO18」は駆除されましたが、10カ月経った21日、標茶町の隣町、別海町の牧場で子ウシ4頭が死んでいるのが発見されました。クマに襲われたとみられます。  クマは緑の幕から侵入して、中の子ウシたちを次々襲ったとみられています。

 この牛舎には子ウシばかり12頭がいましたが、死んだ4頭のうち3頭は、飼育ケージから引きずり出されていました。

なかしゅんべつ未来牧場 友貞義照専務
「内蔵というか、そこを狙っていたと思う」
「(Q.かんで食べたか?)そうです。ちょっと衝撃でした。まさかとは思っていましたけど」  牛舎の中で発見されたクマの足跡の大きさは、なんと17センチにも及びます。

 ヒグマ対策に長年携わってきた獣医師はこう話します。

野生動物被害対策
クリニック北海道
石名坂豪代表

「17センチというサイズですと、私の経験上、体重300キロを超えるようなオスのヒグマです」  「OSO18」の体重はおよそ330キロでした。

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■専門家「人を襲う可能性も」

■専門家「人を襲う可能性も」

 今回のクマが次々とウシを襲う、第2の「OSO18」になる可能性については…。 石名坂代表
「一度でも肉の味を覚えてしまうと、そのクマは非常に執着するようになる。早めに学習したクマは捕獲しないと、被害は止まらない」

 では、人を襲う可能性については…。

石名坂代表
「牛舎の中にクマが侵入している状態で、人が気づかずに入ってしまった場合に、クマが逃げる前に入ってきた人を攻撃して、逃げるルートを確保しようとする可能性はある。非常に突発的な事故の危険性が高まると思う」  町と猟友会は牧場の周辺に箱わなを設置し、警戒を強めています。

(「グッド!モーニング」2024年5月22日放送分より)

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