富士山のふもと富士吉田市では、中心市街地の商店街や五重の塔がある公園が富士山との眺望を楽しめると、SNSで話題になるなど、多くの外国人観光客でにぎわうスポットとなっています。

その一方で、観光客が車道や民家の敷地で写真を撮影したり、住宅街で交通渋滞が発生したりするなど、住民の暮らしに影響が出ていて、こうした「オーバーツーリズム」を解消するため、市は21日、部局横断の会議を初めて開き、「富士山課」や「道路公園課」など、9つの部署から担当者が参加しました。

冒頭、小林登 経済環境部長が「担当課で対応しているが、それだけでは追いつかない状況だ。この状況を『観光公害』とただ切り捨てるのではなく、地域の浮上のきっかけにできるような対策やアイデアを出していただきたい」とあいさつしました。

会議はおよそ1時間半開かれ、市内の道路幅が狭いことで大型観光バスによる渋滞が発生しやすいことや、観光客による通学路での撮影などの問題があげられたということです。

市は関係機関とも連携しつつ順次、対策を進めていくことにしていて、市の担当者は「多くの観光客が訪れることは喜ばしいことなので地域と共存できるような対応を考えていきたい」と話していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。