北海道旭川市で2021年、いじめを受けていた中学2年、広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が凍死した問題を巡り、動画投稿サイトで加害者扱いされ名誉を傷つけられたとして、同市に住んでいた兄弟と父親が、投稿した栃木県の男性に計451万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、旭川地裁は20日、計231万円の賠償を命じた。
男性は反論しなかった。大川恭平裁判官は判決で、動画を公開したことで「原告らの名誉を毀損する」と指摘した。
判決によると、男性は21年5〜12月、兄弟が加害者で、暴力団とつながりがあるなど、事実に反する内容の7本の動画をユーチューブに投稿するなどした。
判決後、取材に応じた父親は「自分のしたことに真摯に向き合い、直接謝罪してほしい」と要望した。
男性は名誉毀損の罪で略式起訴され、宇都宮簡裁は昨年6月、罰金30万円の略式命令を出した。〔共同〕
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