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 東京・浅草で「三社祭」が開かれ、3日間で191万人が訪れたということです。東京が今年一番の暑さとなるなか、外国人観光客も多く見られました。

■「三社祭」大混雑! 今年一番の暑さも

 3日間でおよそ191万人が訪れた三社祭。この週末、浅草の街は人であふれました。

 浅草寺の境内は担ぎ手たちで大にぎわい。さらに、仲見世通りも神輿(みこし)を一目見ようと集まった人で大混雑となりました。

 18日、東京の最高気温は28.8℃と今年一番の暑さとなりました。 神輿の担ぎ手
「(Q.日差し対策ですか?)はい、日差し対策です。もう、暑くて、暑くて」
「これ(かき氷)熱中症対策!」
「もう大変ですね、こんなに暑くなると思わなかった…」

 仲間の男性も頭まで汗びっしょりです。

祭りの参加者
「(Q.暑いですよね?)暑すぎですね。今回はこれ(クーラーボックス)ずっと引っ張っていかないとまずいよねって」
「(Q.神輿と一緒に?)本当はここで帰る予定が帰れないというね」  男性は熱中症対策で飲み物がぎっしり詰まった大きなクーラーボックスを引っ張って、神輿に付いていくといいます。暑さをしのごうと、少ない日陰に人が集まる現象も見られました。 日陰で休む担ぎ手
「今まで30年くらいやっているんですけど、一番暑いと思う、今年」 北海道から参加した3人組
「いやー暑いね。コロナの間は2年間来なかったけど、去年からまた復帰して、元気なうちは来ようと」

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■厳戒!浅草寺周辺の道路 ルール違反も

■厳戒!浅草寺周辺の道路 ルール違反も

 19日、最終日を迎えた三社祭。浅草神社にある3基の神輿が浅草の町を練り歩きます。

 多くの人でにぎわう雷門。よく見てみると、神輿が雷門の下を通れるように、提灯が普段の半分ほどの大きさに畳まれていました。マンションのベランダから神輿を見る人もいます。

神輿の担ぎ手
「三社だなって感じですかね。人が多いなっていうのが。戻ってきたなっていう感じはありますよね」  浅草寺周辺の道路は、厳戒態勢です。 DJポリス
「今日は、ここ雷門通りは歩行者天国となっていません!歩道を通行するようにお願いします!」

 神輿が安全に通れるように、浅草寺周辺の道路は車両通行止めに。車道を通れるのは神輿と祭り関係者のみで、歩道を見物客が歩きます。

 警察が「歩道にお願いします!」と注意を呼び掛けますが、中にはルール違反も見られました。

DJポリス
「そこのリュックを背負っているあなた!歩道に上がってください!」

 神輿が近づくと、車道にはみ出して写真を撮る人もいます。神輿が通る度に、歩道は多くの見物客であふれる状態です。

イギリスから来た人
「暑いから、かき氷食べてるの」 スペインから来た人
「とても暑いね。和傘持ってきてよかったよ」

 今年一番の暑さのなか、大いに盛り上がる会場で目立つのは外国人観光客です。

ロシアから来た人
「ガイドさんに教えてもらって来たよ」 ポーランドから来た人
「インターネットで知ったんだ」

 日本のお祭りを見たくて来た観光客もいれば、たまたま訪れた浅草での祭りに興奮する人もいます。

カナダから来た人
「たまたま来てみたら、祭りをやっていてビックリだよ」
「ラッキーだったわ!」

 さらに、にぎやかな神輿が近づいてくれば、「エネルギッシュだな!」とこぶしを高く上げ、リズムを合わせます。

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■外国人女性 初めてのおみくじは「凶」

■外国人女性 初めてのおみくじは「凶」

 多くの観光客が祭りに熱狂するなか、きつく鉢巻を締められている外国人女性がいました。 町会の人
「はんてんがあれば友達なんで、国際交流します!」

 町内では順番にはんてんを着回して、外国人にも担いでもらっているといいます。

 足袋もしっかりと履いて、準備万端のサムズアップ。すると、はやる気持ちを抑えきれないのか、急いで神輿へ。

後ろの人
「お顔はあっち〜!ぶつかるから、そうそう今の今の!!」

 最初は上手くリズムに合いませんでしたが、周りからのアドバイスもあって、徐々にリズムが合うようになっていきました。さらに、他の外国人もはんてんに着替え、神輿へ。

 しかし、ある女性は足袋がなかったために、靴下で神輿を担ぐことになり、困惑の表情。それでも一度、神輿の輪に入れば関係ありません。満面の笑みで祭りを楽しんでいました。

 神輿を担ぎ終わり、はんてんを脱ぐと、担ぎ慣れていないからか肩が真っ赤になっていました。

フランスから来た人
「重かったです。ちょっとヒリヒリするわ!」 町内の人
「(Q.外国人が担ぐことについて?)すっごい最高です!日本の文化・伝統なので日本人だけじゃなくて、いろんな方に楽しんで頂ければ」 ロサンゼルスから来た人
「(Q.初めての三社祭?初めての着物?)初めてです。今からお祭りを見て回りたいです」

 ロサンゼルスから友達と浅草に来たという着物姿の外国人女性は祭りの熱気に包まれ、ご満悦の様子です。

ロサンゼルスから来た人
「驚いたわ、みんな楽しそう。ダンスしているみたい!疲れているはずなのに、エネルギッシュですごい!」  2人が次に向かったのは、初めてだというおみくじ。出てきたのは、なんと「凶」。この後、おみくじの結果が現実に…。

 女性が突然、友人を置いて逆方向へ。来た道を引き返しながら、必死に探し物をしています。どうやらスマホをなくしてしまったといいます。

 凶のおみくじを引いた場所に戻ると…置き去りにされたスマホの持ち主を探す男性の姿がありました。

携帯をなくした女性
「本当にありがとう」 男性外国人観光客
「ダイジョウブ。ダイジョウブ」

 スマホが無事に見つかり、ほっと胸をなでおろす女性。安心したのか、目頭を押さえていました。

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■いよいよフィナーレへ…担ぎ手の最後の声

■いよいよフィナーレへ…担ぎ手の最後の声

 早朝から威勢のよい掛け声と共に3基の神輿が神社を出発する「宮出し」。ここから各町内を巡り、再び浅草神社に帰ってきます。

 前日、うだるような暑さのなか、「ビール飲んで頑張ります!」と意気込みを語ったのは、40年にわたり三社祭に参加している菅谷健一さん(42)。今年も、宮神輿を担ぎます。

菅谷さん
「ベテランなので、大丈夫です。40年やっているので、大丈夫です」

 そして、いよいよ…。担ぎ手は町内の神輿より大きく、重い宮神輿を笑顔を浮かべて担ぎます。

担ぎ手の女性
「興奮と熱気がすごかったです」 担ぎ手の男性
「楽しかったです」
「(Q.通常のお神輿とは違う?)だいぶ違いますね、重いです」  担ぎ終わった菅谷さんの肩には、宮神輿を担いで付いたアザが残っていました。 菅谷さん
「ひるんでいたら担げないので、グイグイ行かないと担げない。慣れです、慣れ。人数も増えてきてわくわく。この日のために生きているんで」  三社祭は、いよいよフィナーレを迎えます。3日間に及んだ三社祭。名残惜しそうに担ぎ手たちが最後の声を上げます。

 浅草の町を練り歩いた神輿が役目を終えて下ろされ、熱気と興奮をもたらした三社祭が幕を下ろしました。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月20日放送分より)

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