北九州市門司区にある国重要文化財、部埼(へさき)灯台の複数のガラスが割れているのが見つかった。福岡県警門司署は、故意に割られた可能性があるとみて、文化財保護法違反の疑いで捜査している。

 部埼灯台を管理する門司海上保安部によると、4月14日に清掃で訪れた職員が、光を増幅させるためのレンズを覆うガラス7枚がひび割れていることに気づき、15日に署に被害を申し出た。ガラスの下のひさしや踊り場には、石が複数落ちていたという。3月22日に職員が確認した際は、異常はなかったという。

 署は竜巻などの自然現象が確認されていないことから、故意に割られた可能性があるとみて調べている。

 保安部によると、部埼灯台は1872(明治5)年から使われている九州最古の灯台で、高さ約10メートルの石造り。2020年には国重要文化財に指定されており、観光客も訪れる。レンズ自体に損傷はなく、灯台の機能に影響はないという。(興津洋樹)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。