アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古沖への移設工事をめぐって、沖縄防衛局は、埋め立て予定地に生息するサンゴ、およそ8万4000群体の移植作業を行う許可を県に申請しましたが、移設に反対する県は認めませんでした。

サンゴの移植については、水産資源の保護を所管する農林水産大臣が許可するよう指示を出し、取り消しを求める県との間で最高裁判所まで争われましたが、4月に県の敗訴が確定したため、農林水産省が地方自治法に基づいて、5月16日までに許可するよう勧告していました。

しかし、県が期限までに許可しなかったことから、農林水産省は17日、5月23日までに移植の許可を指示する文書を出したということです。

これに先立って、坂本農林水産大臣は閣議のあとの会見で「許可が行われない状況は、速やかに是正されるべきと考えている。必要な対応を進めていく」と述べていました。

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