秋篠宮ご夫妻は17日、神戸市須磨区の神戸総合運動公園(ユニバー記念競技場)で、世界パラ陸上競技選手権大会の開会式に出席した。東アジアでは初開催となる。秋篠宮さまは「多くの人々の心に残る大会になるとともに、これを契機にパラスポーツへの関心が今以上に高まることを願っております」とあいさつした。

 秋篠宮さまは同大会が新型コロナウイルスの感染拡大により、2度にわたり延期されたことを踏まえ、「多くの困難を乗り越え、大会の準備に力を尽くしてこられた方々、長期間にわたって練習を積み重ねて出場を果たされた選手、そしてさまざまな形で選手を支えてこられた関係者に深く敬意を表します」と述べた。

 今回の大会が、「誰もが暮らしやすい、インクルーシブな社会の実現に寄与すること」を祈念している、とも語った。

 開会式に先立ち、ご夫妻は会場で競技を観戦。トラックでは男子100メートル(視覚障害T12)や女子1500メートル(視覚障害T11)の予選などが行われており、ご夫妻は元マラソン選手で大会組織委員会長の増田明美さんらの説明に耳を傾けつつ、選手らに拍手を送った。(中田絢子)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。